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管理栄養士の健康コラム

vol209

【管理栄養士の健康コラム】Vol.209

コレステロールの大切な働き

今回は脂質の一種「コレステロール」についてのお話です。
コレステロールと聞くと、悪者のイメージかもしれませんね。
とはいえ、コレステロールは必要不可欠な成分です。
コレステロールがどのような働きをするのかを知っておきましょう。

コレステロールは脂質の一種ですが、同じ脂質の中性脂肪とは、使い道は全く違います。
中性脂肪はエネルギー源になりますが、コレステロールはエネルギー源にはなりません。

コレステロールは、細胞膜の構成要素となります。
全身は細胞からできているのですが、細胞膜はその細胞の形を保つために不可欠です。
細胞が細胞であるためになくてはならない要素というわけです。

その他、コレステロールは体の機能を調整するホルモンの合成原料として必要です。
また、食事中の脂溶性の物質をうまく吸収するために必要な胆汁酸の原料にもなります。

このような大切な働きのあるコレステロールですが、食事から摂るだけではなく、体内でも合成されます。
そして、一定量になるように調整されています。
食事から摂ったコレステロールが多ければ、体内での合成量は減り、
食事から摂ったコレステロールが少なければ、体内での合成量が増える
というように調整されます。
体内で合成されるということは、体にとって必要不可欠な成分ということですよね。

コレステロールと聞くと、LDLコレステロールやHDLコレステロールといった言葉をよく耳にするかもしれませんね。
これは、血液中にコレステロールが存在している時、どの脂質がどれだけ結合しているかの比重の違いによって、呼び名が変わります。
LDL、HDL以外にも、カイロミクロン、VLDL、IDLといったコレステロールがあります。
LDLコレステロールが悪者のイメージなのは、LDLコレステロール値が高すぎると動脈硬化疾患に結びついてしまうからです。

コレステロールを豊富に含む食べ物は、
卵、レバー、肉、魚介などです。
卵を使った加工食品、マヨネーズやスポンジケーキなどにも含まれます。

これらの食べ物を食べてはいけないわけではありません。
コレステロールにも大切な働きがあるのですから。
食べすぎることが良くないだけです。
また、コレステロールだけではなく脂質の多い食べ物の食べすぎにも注意しましょう。
野菜も一緒に食べると、栄養バランスが良くなりますよ。
コレステロールや脂質を摂りすぎることなく適量であれば、動脈硬化疾患を予防できますので、バランスの良い食事を心がけてくださいね。


参考文献:日本人の食事摂取基準2020年版 伊藤貞嘉/佐々木敏監修 第一出版
誰も教えてくれなかった心筋梗塞とコレステロールの新常識 伊苅裕二著 南江堂





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