【管理栄養士の健康コラム】Vol.168 食中毒予防① 食中毒予防の3原則 |
日に日に暑くなってきましたね。
しかも来月には梅雨の季節がやってきます。
気温が上がり、湿気の多い季節は、食中毒にご用心。
今回は、食中毒予防についてのお話です。
食中毒とは、細菌やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢、腹痛、発熱、嘔吐などの症状が出る病気のことです。
場合によっては命にかかわることもありますので、油断は禁物です。
高齢者や小さい子どもは抵抗力が弱く、重症化しやすいため、特に気をつけてくださいね。
食中毒を起こしそうな食べ物を食べなければよいですが、見た目、におい、味などの変化ではなかなか気づかないものです。
では、どのようにして食中毒を予防すればよいでしょうか。
食中毒予防のための3原則を説明しますね。
細菌やウイルス、有毒な物質を
① つけない
② 増やさない
③ やっつける
です。
① つけないためには、「洗う」ということが重要です。
調理前、食べる前には、手をしっかり洗いましょう。
調理器具や食器もきれいに洗って、清潔なものを使ってくださいね。
② 増やさないためには、調理後すぐに食べましょう。
常温で放置している時間が長いほど、菌は増えていきます。
すぐに食べられない場合は、冷蔵か冷凍保存してください。
多くの食中毒菌は20~50℃で増えます。
ですので、冷蔵や冷凍保存をすることで菌の増加を防ぐことができるのです。
③ やっつけるには、加熱することが、一番良い方法です。
生で食べる食べ物もありますが、火を通した方が食中毒予防につながります。
卵など、生で食べる場合は食中毒のリスクは少なからずあるというわけです。
牡蠣を生で食べる場合は、必ず生食用のものにしてください。加熱用はいくら新鮮であっても生では食べないでくださいね。
この3原則を守ることで、食中毒予防につながります。
冷蔵庫に入れ忘れ常温に放置してしまったなど、少しでも危険を感じる場合は、もったいないと思わず食べないようにしましょう。
1年の中でも、特に梅雨の季節は気をつけてくださいね。
参考ホームページ:農林水産省ホームページ
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