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管理栄養士の健康コラム

vol109

【管理栄養士の健康コラム】Vol.109

赤ちゃんのお口の発達 Part2

前回のコラム【管理栄養士の健康コラム】Vol.108 赤ちゃんのお口の発達 Part1では、赤ちゃんが食べ物を認識して口に摂り込む段階までお話ししました。
今回は、口に入った食べ物を「かむ」段階からのお話です。
食べ物が口に入ると、大人は無意識に舌を動かして、かむことができます。
しかしながら、かむという動作は生まれながらにしてできるわけではありません。
赤ちゃんは離乳食の時期に習得する必要があります。

白ご飯を食べる時を想像してください。舌の上に乗ったご飯は、舌から左右の歯の上に移動します。その後は奥歯でかみますよね。
かむという作業は、食べ物と唾液を混ぜ、塊にして、飲み込める状態にするために行います。
この作業には舌の動きと唾液が必要なことがわかりますね。
赤ちゃんは大人と同じように自由自在に舌を動かすことができません。
舌の上に乗った食べ物を左右に運ぶようなことは最初からはできないのです。

赤ちゃんの舌は、始めは前から奥、つまり喉の方に食べ物を運ぶ前後の動きをします。
ですので、離乳食を始めた時期は、かまずに飲み込めるようなやわらかいものを与えます。
プレーンヨーグルトのようなやわらかさをイメージしてください。
次に上下の動きを習得します。それによって舌と口蓋で食べ物を押しつぶすことができます。
そして離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)にやっと左右に食べ物を運ぶことができるようになります。そうすると歯や歯茎で食べ物をかむことができます。
舌の動きの発達によって、徐々に硬い食べ物が食べられるようになっていくというわけです。

もし、かむことが苦手な赤ちゃんや幼児がいましたら、唇を閉じて食べているかを確認してあげてください。
唇が閉じられてる方が、舌が動きやすく唾液も出ます。
しかし鼻炎などで鼻呼吸が難しいケースでは、口で息をするために常に唇を閉じていられず、かむことが苦手になる場合があります。
そういう場合は、鼻呼吸を容易にできるよう鼻炎などを治してあげることが大切です。
赤ちゃんの食生活の問題解決は、食事時間だけではなく生活全体や体調に目を向けて、原因を知る必要があります。
赤ちゃんといつも一緒にいるお母さんや家族の見守りが、とっても重要だということですね。

次回のコラムでは、食べ物を「飲み込む」についてです。
誤嚥しないための注意点もふまえてお話しますね。

参考文献:
「じょうずに食べる 食べさせる」 山崎祥子著 芽ばえ社

関連コラム:
【管理栄養士の健康コラム】Vol.108 赤ちゃんのお口の発達 Part1


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