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管理栄養士の健康コラム

vol211

【管理栄養士の健康コラム】Vol.211

高血圧予防「血圧って何?」

高血圧でお悩みの方はいませんか?
残念なことに、年齢とともに血圧は高くなる場合が多いです。
それには、理由があります。
のちほど、その理由を説明しますが、まずは血圧のことを知っておきましょう。

血圧とは、
「心臓から押し出された血液が血管に流れ込む時に血管の壁に加えられる圧力」です。
この血圧がずっと一定ではなく、高くなったりするのはなぜでしょうか。
血液を水に、血管をホースに例えてみましょう。
水の量が増えた時、ホースに加えられる圧力は高くなります。
また、ホースが狭ければ、水の量が同じでも、圧力が高くなりますよね。
血管も同じなのです。
血液の量や血管の狭さで、血圧は変動します。
血圧が高すぎると体にとって良くないので、血圧測定をして、血圧が高くないか調べる必要があります。
診断基準として、世界のほとんどのガイドラインにおいて、診察室血圧140/90mmHg以上を高血圧としています。

血圧測定をすると、上の血圧と下の血圧が測定されますよね。
上と下の2種類があるのは、
上が「収縮期血圧」
下が「拡張期血圧」
を表しているからです。
収縮期血圧は、心臓が収縮して血管に血液が送り出される時の血圧で、
拡張期血圧は、心臓が拡張して、血管から血液が流入する時の血圧です。
心臓は収縮と拡張を繰り返しているので、上の血圧と下の血圧が測定できます。
この2種類の血圧を測定し、高血圧かどうかを診断しています。
実際には、健診時の血圧だけではなく、家庭での血圧測定値も重要視し、診断します。

高血圧と診断された場合は、
次に生活習慣の改善で治る高血圧なのか、もしくは他の病気の影響で起こっている高血圧なのかを調べます。
他の病気の影響であれば、その病気の治療が必要となります。

では、なぜ年齢とともに血圧は高くなるのでしょうか。
血管も長年働くと、年をとり、傷んでしまうからなのです。
血管が傷むと、硬くなってしなやかさが失われます。
そうすると血液の流れが悪くなり、血液が足りないぞという信号が出ます。
頑張って体全体に血液を送るため、血管が収縮し血圧が上がる反応が起こるというわけです。
ホースで例えると、水の量は変えずに遠くまで飛ばしたい時、指でホースの先を押さえますよね。
水は勢いを増し、遠くまで飛ばすことができますが、ホースには圧力がかかっています。

とはいえ、加齢が原因で血圧が高くなるのはどうしようもないと、放っておかないでくださいね。
減塩、肥満解消、節酒、禁煙などの生活習慣の改善に取り組み、血圧を下げることが大切です。
次回のコラムで、高血圧予防についてもう少し詳しくお話ししますね。


参考文献:高血圧治療ガイドライン2019 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編集 日本高血圧学会発行







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