管理栄養士の健康コラム

vol27

【管理栄養士の健康コラム】Vol.27

パントテン酸のお話

みなさんこんにちは。

今回はビタミンB群の仲間、パントテン酸のお話をしたいと思います。

パントテン酸はビタミンB5とも呼ばれていました。
「どこにでもある」という意味を持つパントテン酸はとても幅広く体内で活動してくれています。
3大栄養素のたんぱく質、脂質、炭水化物の代謝すべてに関わったり、ホルモンの合成に関わったりしているので体にとって、とても大切な栄養素です。

私達が食べ物から摂ったたんぱく質、脂質、炭水化物を体内で利用するには代謝を行って必要な形に作り変えますが、この代謝にパントテン酸は深く関わっていてます。
例えば、ビタミンB2と共に脂質代謝に関与したり、ビタミンB1と共に糖質代謝に関与したりと化学反応をサポートします。

エネルギー消費量が高い時や摂取量が増えればパントテン酸もその分必要になります。
ホルモンの合成にも関わり、特にストレスに対する作用に注目されています。
ストレスを感じると副腎から副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)を分泌して血糖値を上げ、ストレスに臨む態勢を整えるのですが、
パントテン酸はこの副腎皮質ホルモンの合成促進に関わっているので不足すると疲労の原因になったり、免疫が低下します。
ストレスがある時も必然的にパントテン酸の必要量が増えるんですね。

パントテン酸と同じくビタミンCもストレスに対抗する栄養素で、ビタミンEはビタミンCを助ける栄養素なので、
ストレスにはパントテン酸とビタミンC、ビタミンEも同時に摂ればいいですね。
パントテン酸は水に溶けやすく、熱、酸、アルカリに弱い性質がありますが、普段の食生活で不足する心配は今のところほとんどみられません。
ですが、不足すると、倦怠感、手足のしびれなどがみられます。

パントテン酸は様々な食品に含まれていますが、多く含まれているのは鶏肉やきのこなどで、鶏ガラだしやしいたけだしなどにも多く含まれていますよ。

それではまた次号でお会いしましょう♪


■□■□■ おすすめレシピ ■□■□■

鶏ささみの葱ダレがけ
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