【管理栄養士の健康コラム】Vol.23 ビオチンのお話 |
みなさん、こんにちは。
私は前回コラムを書いてから山菜が食べたくなったので
先日しっかり春の味覚をいただきました。
みなさんはもう召し上がりましたか?
さて、今回はビタミンB群の一種であるビオチンについてお話しようと思います。
ビオチンの別名はビタミンB7といい、体内に取り入れた糖質やたんぱく質、脂質の代謝を助け、エネルギーに変える働きをします。
糖質などの代謝がスムーズにできなければ筋肉痛がおきたり、疲労がたまったり、ダイエットにもよくありませんね。
ビオチンはまだ研究中の栄養素なので適正な摂取量などは今後変わっていく可能性があります。
腸内細菌によって体内でも作られるので欠乏することはないといわれていますが、抗生物質や薬を飲んだり、下痢などの体調不良で腸内細菌が少なくなると欠乏する可能性はあります。
また、生の卵白の摂りすぎでも欠乏症がおこります。
生の卵白に含まれるアビジンには、ビオチンとくっつく性質があるため腸でのビオチンの吸収を妨げてしまいます。
ボディービルダーの方などは生の卵白の摂り過ぎに気をつけてくださいね。
欠乏すると皮膚炎や脱毛、白髪、結膜炎などが現れるといわれています。
ビオチンにはアトピー性皮膚炎の原因であるヒスタミンという物質を体内から排泄する働きがあると考えられ、治療薬として使われることもあるようです。
ビオチンは色々な食品に含まれていますが、多く含まれている食材としてはアーモンド、くるみ、ピーナッツ、ごまなどの種実類や豆類、いわしや卵、レバー、きのこなどがあげられます。
代謝に関与する栄養素としてまだまだ研究中なので今後、糖尿病などにも良い効果がみられるかもしれませんね。
■□■□■ おすすめレシピ ■□■□■
小松菜とじゃこのナッツチーズ。