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管理栄養士の健康コラム

vol110

【管理栄養士の健康コラム】Vol.110

赤ちゃんのお口の発達 Part3

前回のコラム【管理栄養士の健康コラム】Vol.109 赤ちゃんのお口の発達 Part2に続きまして、今回は食べ物を「飲み込む」ということについて、注意点もふまえてお話ししますね。

大人は飲み込むということを難なくこなしており、どのようにして飲み込んでいるのかなど考えたりしませんよね。
上手に飲み込むということは、食道に食べ物を送り込むということです。
誤って気管に入ってしまう(誤嚥する)とむせますよね。誰しもむせた経験はおありかと思います。
むせることは、食べ物が気道に引き込まれないよう、安全を図るための重要な働きです。

赤ちゃんや幼児で怖いのは、食べ物を口にいれたまま寝てしまった時などです。
意識がはっきりしていない状態ですと、誤嚥してしまうことがあり、とても危険です。
赤ちゃんが食べている途中で寝てしまったり、眠くて意識がはっきりしていない時などは、口から食べ物は出してあげてください。
また、泣いている時に無理に食べさせないようにしましょう。
泣いている時は口呼吸です。
食べている時は鼻呼吸で、飲み込む瞬間は息をとめていますが、口呼吸の状態で食べ物を飲み込んでしまうと、気管に食べ物が引き込まれて誤嚥する危険が大きいのです。

誤嚥はお年寄りにとっても非常に危険です。
加齢により飲み込む力が衰えると上手に飲み込めなくなり、誤嚥することが多くなるのです。
また、高齢になると、むせることなく誤嚥してしまっていることもあります。
毎年のように、お年寄りがお餅をつまらせたという事故を耳にしますよね。
赤ちゃんにお餅を食べさせることはありませんが、お年寄りや幼児においては、お正月などお餅を食べる機会の多い時期は、充分に気をつけてください。
自身で以前よりむせることが多くなっていると感じる場合や、飲み込むことが苦手な場合は、お餅は控えてくださいね。

赤ちゃんの離乳食の時期は、①食べ物を認識し、②口に摂り込み、かんでから、③飲み込むという一連の動作を学習していきます。
そして1歳~2歳くらいで離乳食が完了し、大人とほぼ同じものを食べられるようになるというわけです。
離乳期、幼児期の食生活は、大人になってからの食生活にも影響を与えると考えられています。
濃い味や甘い味に幼児の頃から慣れてしまうと、大人になって生活習慣病になる確率が高くなってしまうのです。
ですので、離乳食や幼児食のうちから薄味を心がけ、色々な素材の味を体験させてあげてくださいね。
また、食事時間は、赤ちゃんと家族にとって重要なコミュニケーションの場です。
食べ物を介して、会話を弾ませやすいですし、子供の反応も出やすいです。
家族で一緒に食事をし、楽しい雰囲気の中でこそ、子供は食べることが上手になり、好きなります。
今のお父さんお母さんは、お仕事で忙しい方が多いとは思いますが、できるだけ食事は家族一緒に召し上がってくださいね。

参考文献:
「じょうずに食べる 食べさせる」 山崎祥子著 芽ばえ社

関連コラム:
【管理栄養士の健康コラム】Vol.108 赤ちゃんのお口の発達 Part1
【管理栄養士の健康コラム】Vol.109 赤ちゃんのお口の発達 Part2


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