管理栄養士の健康コラム

vol7

【管理栄養士の健康コラム】Vol.7

炭水化物のお話

毎日暑い日が続いていますが、皆さま夏バテなど大丈夫でしょうか?

さて、今回は炭水化物についてお話します。

炭水化物は米やパン、麺類、芋類に含まれるデンプン等から摂取される「糖質」と、消化・吸収されない「食物繊維」に主に分けられます。
糖質は体内での分解や吸収がたんぱく質や脂質よりも早いので、すぐに利用されます。

特に脳のエネルギー源として重要で、勉強して疲れると甘いものがほしくなったり、お腹がすくと頭が働かなくなるのは脳が欲してるんですね。
糖質が不足してもたんぱく質や脂肪が分解されてエネルギーとなってくれます。(糖新生といいます)

炭水化物が不足している人はほとんどいないと思われますが、不足が長く続いた場合、たんぱく質が分解される期間も長くなるので筋肉が減少したり、脂肪がたくさん使われて血液中のケトン体が増えて嘔吐を起こすこともあります。

逆にとりすぎても健康な人では症状はすぐに出ませんが、少しずつ体脂肪として蓄積されるので肥満の原因にはなります。

数年前から流行っている炭水化物抜きダイエット。
確かに摂りすぎはよくありませんが、エネルギー源として炭水化物、脂質、たんぱく質のどれかから栄養をとればいいというわけではなく、それぞれが大切な役割をしているので、健康な人はバランスよくとってくださいね。

逆におにぎりやパン、丼ぶりや麺類など炭水化物ばかりの方、たまにはであればいいですが、そればかりでなくバランスのとれた定食などをぜひメニューに入れて下さいね♪



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